2015/12/16
今年のクリスマスに娘(5才)がサンタさんに発注するオモチャは『くるくるチョコレート工場』という、くるくる回すとクマやハートなどの立体チョコレートが作れるというバンダイ社が開発した高性能マシンである。
このマシン自体には何の問題もない。何の問題もないどころか画期的かつ優れた性能を持つ素晴らしいマシンだと思う。他社にはない素晴らしい技術力であることは認めざるを得ない。
だがしかし問題なのは・・・
このマシンを使って作ったチョコレートを、どうやら娘は来年のバレンタインデーに好きな男の子に渡すつもりらしい。
これは許し難い行為である。
僕が一生懸命働いて稼いだお金で買った『くるくるチョコレート工場』は、クリスマスの日にサンタさんという何だかよくわからない架空のおじいちゃんの手によって娘に渡される事となる。無論、僕が娘に感謝される事は一切ない。感謝されるのはパスポートも持たずに不法入国し、他人の家に不法侵入してくるサンタさんという何だかよくわからない架空のおじいちゃんと、どういう原理だかサッパリわからないけど空中を走るソリを引っぱるトナカイのみである。
なにそれ!!理不尽すぎるだろ!!
そうして作られたチョコレートは、どこの馬の骨だかトナカイの骨だかわからない男の手にわたり、そのチョコレートを食べた男の体内で処理されウ○コとなりトイレで排泄され、それは川を流れ、やがて海へと辿り着き、それを食べたバクテリアみたいなのをプランクトンが食べて、プランクトンを食べた小さい魚が大きい魚に食べられて、その大きい魚を釣り上げた漁師がその魚を売って稼いだお金でクリスマスに子供にプレゼン・・・
なにそれ!!なにその壮大な物語!!なんか壮大すぎてクヨクヨしている自分がちっぽけに思えてきたよ!
うん!よし!許そう!すべて許そう!!
来年のバレンタインデーに娘が僕にチョコレートをくれたらいいな。くれなかったらたぶん泣く。