2011/03/31 社会の歯車が人間に戻る瞬間
僕は事務の仕事をしているのだが、一日の仕事の中で最もいそがしいのが夕方の時間帯である。
というのは、外回りの社員たちが集めてきたお金と伝票が夕方になると一気に僕のところに回ってきて、それを全て処理しなければならないからである。
オーバーヒートするぐらいスピードを上げて処理しないとサービス残業の時間が増えるだけなので、僕はパソコンと電卓に同化し、まるで感情のないロボットのような状態で、ただひたすらに処理スピードを上げてゆく。
しかし時々、そのロボット状態から、ふと我にかえり人間の感情を取り戻す瞬間がある。
それは・・・
お金や伝票の中に・・・
『毛』が混入しているのを発見してしまった瞬間である。
その時まず思うのが「ん?どこの毛だろう?」なのだが・・・
ごくごく稀に「お・・お前・・今日一日いったいどこで何をしてきたんだ?」という毛が混入している事がある。
あえて、その毛の正式名称は書かないが、『太さ』 『色』 『ちぢれ具合』 から判断すると約95%ぐらいの確率で陰毛であると推測できる。
と、そんな出来事ですら0.1秒ぐらいで脳内処理し、その毛をゴミ箱に捨て、再び感情のないロボットに戻るのである。