タイムカプセル 青春日記より2004/01
タイムカプセル
いつものごとくドアーズにてビールを飲みながら、宇宙の話やらウ○コの話やら、深いのか浅いのかわからない話をしていた時の事、ふとしたことでタイムカプセルの話題になった。
タイムカプセルとは、大切にしている宝物や手紙などをカプセルに入れて土の中に埋め、何十年後かに掘り返すというアレである。小学校の時にタイムカプセルを埋めた事のあるという人も何人かはいるだろう。
僕自身はタイムカプセルを埋めたという記憶はない。だが、タイムカプセルとは少し異なるが、小学生の時、21世紀の自分自身に向けて年賀状を書いたことがある。
どういうことかと説明すると、それは1985年(昭和60年)つくば市で開催された科学万博に父と2人で行ったときのこと。郵便局の企画で「21世紀のあなたに届ける夢の郵便」というのがあり、それは21世紀の元旦に届けられるという時空を超えた、まさに夢の郵便であった。父の書いてみろと言われ小学生だった僕は書道5級の達筆でそれを書いたのである。
正直にいうと、僕はそんな郵便があった事をすっかり忘れていた。実際にその年賀状が届くまでは・・・・
21世紀元旦。
目を覚ました僕は、いつものごとく二日酔いでふらふらと居間に行くと、母が「面白い年賀状が届いてるよ」と僕に言った。
それを見た僕は思わず泣きそうになった。
もし、ぼくが、しんでいたら、おはかにおいてください。(しんでなかったらあけましておめでとう)
なんてネガティブな小学生なんだろう・・・・
そんな彼に手紙を書きたいと思う。
2004年(31歳) 11歳の頃の僕へ
君のそのネガティブな性格のおかげで、ずいぶんと苦労しましたが、なんとかまだ生きております。先月31歳になりました。君が科学万博にいった次の年(六年生)にはチン毛が少し生えてきますが、どうか悩まないでください。それから、もう少しすると先っちょから変な液体が出てくるという出来事が起こりますが病気ではありません。正常です。悩まないでください。それから中学生になると君は陸上部に入りますが挫折します。覚悟しておくように。20代前半にノイローゼになりますが、くじけず頑張ってください。
自宅パソコン前にて